Thursday, August 09, 2007

アンデスの声

コペンハーゲンのカフェ等の情報が多く掲載されているということで日本の知人の方から御好意で送っていただいた雑誌「」。現地に住んでいたとしてもこういった情報は有難いものだ。

その雑誌に載っていた読み切りの小説を何気なく読んでみた。
宮下奈都さんという方の「揺れる花」という文章だ。
その話の中に出てくる農家のお爺さんが、亡くなった私の祖父に重なってしまうので読み終えずにはいられなかった。そういえば、日本はもうすぐお盆になるのだなとこれを書きながら思った。

その文章の中、キトやベリカードという語句を目にする。キトはエクアドルの首都らしい。
昔、中学校の社会でキトが南アメリカのどこかの首都だったのを習ったことは覚えていたが、エクアドルであったことは忘れてしまっていた。
そしてベリカードというのはVerification cardのことらしい。今までにその存在すら知らなかった。そのお爺さんが集めていたベリカードはキトのラジオ局から送られてきたそうだ。そのカードに記されていたというアンデスの声は調べてみると番組名のようだ。
そしてなんと放送開始から70年以上経過した今でもインターネットを通じて放送されている。
http://japanese.hcjb.org/radio/radio.html

勿論これはそのお爺さんが聞いた回のものでは無いだろうが、mp3ファイルを聞いていると、遠い異国のラジオ放送を楽しまれている時の様子が不思議と目に浮かぶのだった。

No comments: